東京都復興記念館では、関東大震災100年事業の一環として、特別展「関東大震災の被災者実態について」を開催しています。この展示は、震災記念堂(現:東京都慰霊堂)に震災死亡者の霊名を記載した名簿を作成し祀るため、当時、死亡者の個別情報を収集する目的で作成された「震災死亡者調査表」の集計結果を基にしたものです。
「震災死亡者調査表」は、カード形式で東京府(当時)内で亡くなった方、約3万8千人分の性別、年齢、住所、本籍地、死亡場所などが一人ずつ記載されています。関東大震災から100年を迎え、紙の劣化が進んでいましたので、データ化し、容易に集計ができるようにしました。その成果の一端を本展示でご紹介します。
- 期間:
- 令和5年11月28日(火)から令和6年3月3日(日)まで(予定)
- 場所:
- 都立横網町公園内、東京都復興記念館 2階企画展示コーナー(入場無料)
図1は集計結果の一例で死亡者の住所別の棒グラフです。
(本所区のみ突出しているため縦軸の間隔を加工)
図2は当時の東京府における東京市の位置・区域を示しています。
図1.東京府での住所別死亡者数(人)
図2.関東大震災当時の東京府地図