東京都復興記念館では、関東大震災100年事業の一環として、関東大震災時の住民の自力消火を紹介する特別展を開催しています。
大正12年(1923年)9月に発生した関東大震災では、各所で火災が発生し、東京の市街地の多くが焼けてしまいました。
その中で、当時の神田区(現在の千代田区)神田和泉町・佐久間町において、住民の一致協力による消火活動で、町を守ったことは、当時から話題になりました。しかし、その背景には「幸運」ともいえる状況がありました。
具体的にその状況を紹介するとともに、関東大震災で最大の犠牲者を出した陸軍被服廠跡(現在の横網町公園)とも比較します。
その後、日中戦争時の昭和16年にこの自力消火を題材にした教育紙芝居が作られています。これを今回、音声付きの動画としました。この視聴もしていただけます(テロップ付き、上映時間約10分)。
ぜひ、お立ち寄りください。

期間:
令和5年3月7日(火)から令和5年4月23日(日)
場所:
都立横網町公園内、東京都復興記念館 2階企画展示コーナー
防火守護石碑の写真

和泉公園にある「防火守護地」の碑、町民の一致協力による消火活動を今に伝える。

紙芝居の写真

教育紙芝居「関東大震災」、バケツリレーで必死の消火活動をする様子。