横網町公園内の東京都復興記念館では、開館90周年を記念して「よみがえる怪獣像」と題する特別展を開催中です。
昭和6年(1931年)に竣工した復興記念館は、現存する昭和初期の建築物として貴重です。耐震改修工事に引き続き、令和2年には外装改修も完成して新築時の面影を取り戻しました。
この工事の中で、原形がわからないほどに劣化が進んでいた正面柱上の想像動物の像(怪獣像)が修復されました。その過程を丁寧に、追った展示です。

なぜ、復興記念館に怪獣像があるのか?
元の形通りに修復ができたのか?
これらの疑問にも答えます。

5月30日(日)までの予定です。
月曜日は休館(ただし、5月3日(月・祝)は開館し、5月6日が休館)、緊急事態宣言中は開館時間を短縮しています。
この機会にぜひ、ご覧ください。
会場は復興記念館の2階です。

1 制作過程の原型第一案の写真

1 制作過程の原型第一案
油粘土で作られた原型の第一案。この後、数回の修正ののち原型が作成しました。

1 制作過程の原型第一案
油粘土で作られた原型の第一案。この後、数回の修正ののち原型が作成しました。
2 焼き固める前の最終仕上げの写真

2 焼き固める前の最終仕上げ
表面に手作業でテクスチャー(石目)を入れているところです。

2 焼き固める前の最終仕上げ
表面に手作業でテクスチャー(石目)を入れているところです。
3 口からセメント注入!の写真

3 口からセメント注入!
完成後、横網町公園に運ばれ現在の位置に取り付けられる怪獣像。ホースで口から固定のためのグラウト材(セメント)を注入されています。

3 口からセメント注入!
完成後、横網町公園に運ばれ現在の位置に取り付けられる怪獣像。ホースで口から固定のためのグラウト材(セメント)を注入されています。
4 完成した怪獣像の写真

4 完成した怪獣像
新しくテラコッタ(焼き物)で製作され記念館正面に「鎮座」した怪獣像です。

4 完成した怪獣像
新しくテラコッタ(焼き物)で製作され記念館正面に「鎮座」した怪獣像です。